予防歯科

多くの方が「歯医者は歯が悪くなってから行く場所」と考えがちですが、この考えは特に「日本」で見られるものです。海外では歯医者は「歯が悪くなる前に行く場所」と広く認識されています。この違いを明確に示すデータをご紹介します。

歯と歯茎の境界にある溝の深さを測定し、歯周病の進行具合を調べます。

咬合（噛み合わせ）が悪いと、さまざまな口内の問題を引き起こす可能性があります。当院では、患者さんの咬合が適切かどうかを判断し、問題があれば治療を行います。

唾液中に含まれる多数の「細菌」を分析することで、患者さんの口腔内環境を調査します。この検査により、虫歯菌や歯周病菌の有無が判明し、感染の状況を把握することができます。

位相差顕微鏡を使用して細菌の活動性や種類を詳細に観察します。この検査を通じて、治療前と治療後の菌の状態の変化を確認し、患者さん自身にもその結果をご覧いただくことがあります。

「遺伝子検査」を用いて、PCR（ポリメラーゼ連鎖反応）技術により歯周病菌のDNAをリアルタイムで増幅し、感染している歯周病菌の種類と数を特定します。これにより、患者さんに最も効果的な治療法を選択するための重要な情報を得ることができます。

歯周病は進行すると顎の骨が溶けることがあります。そのため、三次元的（立体的）な撮影が可能なCTを使用し、精密な診査と診断を行っています。

あまり知られていませんが、口臭の主な原因は「歯周病菌」です。口臭検査を通じて、お口の中に存在する歯周病菌を特定し、根本的な原因に対処する治療を行います。これにより、口臭を効果的に改善できます。

歯垢に反応する特殊な着色液を使用し、磨き残しを染め出します。この方法により、磨き残しの部位が明確になり、患者さん自身が日々のブラッシングを改善できるようにします。

お口の内部を細かく記録することにより、磨き残し、噛み合わせ、歯並び、治療後の変化などを詳細に評価します。これにより、治療計画の精度が向上し、患者さんの口腔健康の向上に繋がります。

「3DS」とは、専用マウスピースに虫歯菌を殺菌する薬剤を入れ、患者さんに装着していただく新しいタイプの治療法です。この継続的な使用は虫歯を効果的に予防し、さらに口臭予防の効果も期待できます。

虫歯はお口の中の細菌（虫歯菌）による感染症であるため、その再発を防ぐには、細菌の徹底的な除去と殺菌が重要です。当院の虫歯治療では、強力な殺菌効果を持つ「殺菌水」を使用し、治療後の再発リスクを最小限に抑えています。

下の画像では、殺菌水の使用前後の状態を特殊な顕微鏡で撮影し、細菌がほとんど死滅していることを示しています。

口腔内には何兆もの細菌が生息しており、常に善玉菌と悪玉菌の勢力争いが行われています。プロバイオティクス療法は、この微生物のバランスを整え、悪玉菌の過剰な増加を抑えることで、歯周病の発生を防ぎます。

GBTは、歯科先進国スウェーデンで開発された革新的な予防システムです。このシステムの最大の特徴は「バイオフィルム」への着目です。

虫歯や歯周病は、「細菌」によって引き起こされる感染症であり、細菌が集合して形成する「歯垢と歯石」の除去が重要です。これらの細菌は「バイオフィルム」という保護膜によって守られており、従来の方法ではこのバイオフィルムを効果的に除去することが困難でした。

しかし、スウェーデンのイエテボリ大学が効果を認めているスイスEMS社のエアフロー技術を使用することで、バイオフィルムを効果的に剥がし、内部に潜む細菌を徹底的に除去することが可能になりました。この方法により、予防歯科の可能性が大きく広がっています。

超音波の振動を利用して、歯に付着した歯垢や歯石を効率的に除去します。この技術により、短時間で広範囲の汚れを落とすことが可能です。

手動の器具を使用して、細部まで丁寧に歯垢・歯石を取り除きます。この方法は時間をかけて処置を行うため、取り残しの心配がありません。

当院では、一般の歯科医院では取り扱えない高濃度フッ素（9000ppm、通常の18倍）を使用しています。この高濃度フッ素により、予防効果は非常に高く、患者さんの歯を虫歯から強力に守ります。