こどもの矯正歯科

まず、「なぜ子供の歯並びが悪くなるのか？」についてお答えします。簡単に言うと、歯が生える土台である「顎」が昔と比べて小さくなっているためです。これは食生活の「軟食化」と「咀嚼回数の減少」が原因です。

例えば、「3人掛けのベンチに5人が座る」ことをイメージしてください。きれいに座れず、飛び出してしまう人もいますよね？歯も同じです。狭い顎に無理矢理歯が並ぼうとするため、ガチャガチャになります。

一般的に行われている矯正は、この状態を力技で並べます。しかし、これでは根本的な改善にはなりません。一度並べた歯が時間の経過とともに後戻りしてしまうことからも、それがわかると思います。つまり、歯が適切に並ぶように「顎のスペースを広げる」ことが重要になります。
成長発育矯正（顎顔面矯正）は、「顎のスペースを広げるアプローチ」を行う矯正手法です。そのために行われた来た治療法に「床矯正」と呼ばれる治療法があります。しかしこの治療法には以下の欠点がありました。

• 適応年齢（4歳～10歳）が限定される
• 床矯正後、ワイヤー矯正を高確率で行う必要がある
• 治療期間が長くなる
• 取り外しできるため、お子さんが外してしまい、なかなか歯並びが改善しない

成長発育矯正（顎顔面矯正）は、これらのデメリットをすべて改善しています。さらに、以下のようなメリットも期待できる矯正治療です。

成長発育矯正（顎顔面矯正）の具体的な治療内容は以下の通りです。
・プレオルソ／マイオブレースの使用

・トレーニング／筋機能訓練の実施

それぞれご紹介します。

プレオルソは、自分で取り外しができる装置です。固定式の装置と比べて治療中の痛みが少なく、お子さんの負担も軽減されます。

また、装着時間が日中の1時間と就寝時のみですので、学校生活への影響もほとんどありません。

マイオブレースもプレオルソと同じくマウスピース型の装置です。お口にはめていただくことで舌、頬、唇などの口腔周囲の筋肉の機能を改善します。

こちらも装着時間が就寝時と日中の1時間のみですので、お子さんの負担がほとんどありません。

歯並びが悪くなる原因の一つに、「口腔周囲筋（舌、唇、頬の筋肉）」の機能不全があります。この機能不全を改善するために、筋機能訓練が重要です。
例えば、普段何もしていないときに「舌が常に歯に触れている」場合、これは舌癖に該当します。歯は弱い力でも継続的に力が加わると動いてしまいます。この舌癖を改善するトレーニングを行うことで、歯並びの崩れを予防します。
舌や唇、頬の筋肉を強化することで、正しい歯並びを維持します。

一般的に行われている「床矯正」よりも年齢幅が広いのが特徴です。早ければ早いほど、仕上がりがよくなります。治療期間は早いと数ヶ月ですが、通常は2～3年が一般的です。お口の中に装置が入りますので、虫歯にならないよう歯磨き指導をしっかり行いますが、それ以外はいつも通りの生活をしていただいて問題ありません。

インビザファーストは、歯が生え代わる時期のお子さんに「マウスピース型矯正装置」です。マウスピース型矯正装置で世界シェアNo.1を誇るアライン社が提供する、お子さん向けの装置です。透明なマウスピースを装着するだけで目立ちませんし、取り外しも簡単です。

当院にはキッズスペースがあります。治療前のリラックスタイムとして利用していただけます。また、親御さんが治療中、お子さんがこちらで遊びながら待つこともできます。
さらに、治療を頑張ったお子さんにはちょっとしたプレゼントを渡しています。これが楽しみで来院してくれるお子さんもいます。